「目覚ましを何度止めても起きられない」
「朝から体が鉛のように重い」
「やる気がないわけではないのに布団から出られない」

このような状態が続くと、自分自身を責めてしまう方が少なくありません。

「自分は怠けているのではないか」
「気合が足りないだけではないか」

しかし実際には、朝起きられない原因が自律神経の乱れにあるケースも多く存在します。

今回は、なぜ自律神経が乱れると朝起きられなくなるのか、医学的な知見や実際の症例も交えながら解説していきます。

朝は本来、自律神経が切り替わる時間

人間の身体には「交感神経」と「副交感神経」という2つの自律神経があります。

簡単に言うと、

・交感神経=活動モード
・副交感神経=休息モード

です。

健康な状態では、

夜になると副交感神経が優位になり眠気が出る

朝になると交感神経が優位になり自然に目覚める

というリズムが作られています。

ところが自律神経が乱れると、この切り替えがうまくいかなくなります。

すると朝になっても身体が「休息モード」のままになり、

・起きられない
・頭が働かない
・体が重い
・だるい
・めまいがする

といった症状が現れるのです。

朝起きられない人の身体で起きていること

実際に当院へ来院される方の多くは、

「寝ているのに疲れが取れない」

と訴えられます。

睡眠時間だけを見ると7〜8時間眠っていることも珍しくありません。

しかし問題は睡眠時間ではなく睡眠の質です。

自律神経が乱れると、

・寝ている間も身体が緊張している
・脳が休まらない
・夜中に覚醒しやすい
・深い睡眠が減る

という状態になります。

結果として身体の回復が不十分となり、朝起きても疲労が残ったままになるのです。

コルチゾールの分泌異常も関係する

朝の目覚めには「コルチゾール」というホルモンも深く関わっています。

コルチゾールは副腎から分泌されるホルモンで、朝に増加して身体を目覚めさせる働きがあります。

海外の研究では、慢性的なストレスや睡眠障害が続くと朝のコルチゾール分泌パターンが乱れることが報告されています。

すると、

・朝起きるのがつらい
・午前中に頭が回らない
・午前中は低血圧気味
・午後から元気になる

という状態が起こりやすくなります。

「夜になると元気になる人」は、自律神経やホルモンバランスの乱れが隠れている可能性があります

スマホだけが原因ではない

朝起きられない原因としてスマホがよく取り上げられます。

もちろん寝る前のスマホは睡眠の質を低下させる要因になります。

しかし実際には、

・仕事のストレス
・人間関係の悩み
・栄養不足
・慢性疲労
・首や肩の緊張
・呼吸の浅さ
・気圧変化

など様々な要因が重なっています。

特に首の筋肉が強く緊張している人は、自律神経の中枢に近い部分への負担が増加しやすくなります。

当院でも首の緊張が改善すると、

「朝スッと起きられるようになった」

というケースは珍しくありません。

実際の症例

40代女性会社員の方。

主訴は、

・朝起きられない
・疲労感
・不安感
・肩こり
・動悸

でした。

睡眠時間は7時間以上確保しているにもかかわらず、朝起きるのに1時間以上かかる状態でした。

検査を行うと、

・首周囲の強い緊張
・呼吸の浅さ
・背中の過緊張

が確認されました。

施術では神経伝達の改善を目的に全身の調整を行い、同時に睡眠習慣と栄養指導も実施しました。

約2か月後には、

「目覚まし1回で起きられる日が増えた」
「午前中の仕事が楽になった」

との報告をいただきました。

もちろん全ての方が同じ経過を辿るわけではありませんが、自律神経機能の改善によって朝の状態が変化するケースは少なくありません。

起きられない自分を責めないことが大切

朝起きられない状態が続くと、

「もっと頑張らなければ」
「気合で起きなければ」

と考えてしまう方が多くいます。

しかし身体が不調を起こしている時に必要なのは根性ではなく原因の把握です。

もし自律神経が乱れているのであれば、

・睡眠環境の見直し
・ストレスケア
・呼吸改善
・栄養改善
・身体の緊張を整える施術

などが必要になります。

まとめ

朝起きられない原因は単なる怠けではありません。

自律神経の乱れによって、

・睡眠の質が低下する
・朝のホルモン分泌が乱れる
・身体が休息モードのままになる

ことで起床が困難になる場合があります。

特に、

・朝が極端につらい
・寝ても疲れが取れない
・頭がぼんやりする
・不安感や動悸がある
・肩こりや首こりが慢性的にある

という方は、自律神経の誤作動が起きている可能性があります。

朝起きられない自分を責める前に、まずは身体の状態に目を向けてみてください。

身体が変われば、朝の目覚めも変わっていく可能性があります。

 
 
 
 

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